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2005年8月19日
カワセミの標識調査
「翡翠写真掲示板」で話題になっていましたが、まずは皆さん、以下のページをご覧下さい。
http://www.rakutai.co.jp/etc/nakagawa/doc/051.html
皆さんは、この文章、そして写真を見て、「野鳥保護」とか「野鳥への愛情」とか・・・感じ取ることができますか? 私はただ憤りを感じるだけです。肝心のバンディングでしか得られないような調査報告など一切掲載せず、このような写真だけを面白可笑しく文章にして得意げに公開している・・・かなり疑問を感じますね。
バンディング(足環を付ける標識調査)による「調査」は、野鳥に大きな犠牲を強いていながら、その成果は信じがたいほど乏しいものです。実際に調査報告書を取り寄せ、読んでみましたが、本当に???の内容でした。小鳥にとっては危険極まりない霞網での捕獲は、「野鳥保護」とは相反する行為ですし、捕獲した小鳥に足環を付けて放鳥するだけで、その先の調査はあまりできていないのが実情です。珍鳥や希少種を捕獲して、ただそれだけを自慢しているようなバンダーのサイトもありますが、バンディングの必要性、重要性を主張するのであれば、何よりもバンディングで得られたデータ、そしてそれが野鳥保護につながっているという事実、事例をもっと公にすべきではないでしょうか。
ことカワセミに関しては、バンディングなどしなくても、時間をかけてじっくり観察を続ければ、その生態はかなり解明されるはずです。上記のページでもバンディングでしか得られないような具体的なデータや成果には触れず、またどのようにして保護につなげているのか、つなげようとしているのかも何一つ示されていません。
野鳥保護のための調査や研究の必要性は、当然認めます、また「野鳥保護」を真剣に考え、調査や研究に努めている人もいるに違いありません・・・が、現行の標識調査は成果があまりにも乏しいだけに大きな疑問を感じます。子供たちにはバンディングの重要性を説く前に、まず霞網で小鳥を捕獲することの危険性をしっかり説明すべきでしょうね。(^_-)
投稿者 eisvogel : 2005年8月19日 18:51
コメント
eisvogelさん、3週間ほど出かけておりましてそれまで毎日見ていたブログを久しぶりで拝見しました。早速当該サイトを見ましたが、まったくeisvogelさんの意見に同感です。なにかバンドをつけることを言い訳に鳥獣を捕まえて触って見るのを趣味にしているような気がしました。スポーツフィッシングと称してキャッチ・アンド・レリースをやっているみたいな無益な負担を鳥たちに与えている感じがします。
投稿者 SHIN : 2005年8月23日 11:10
ショックです。
投稿者 モッチー : 2005年8月25日 14:40
SHIN さん、モッチーさん、こういう感覚のバンダーは、早く資格停止にして野鳥から遠ざけるべきでしょうね。でも実態はこの手のバンダーが結構いて、野放しみたいですね。
投稿者 eisvogel : 2005年9月 4日 17:35