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2009年12月14日

カワセミの子育て

グッズ掲示板で紹介している方がいますが、「カワセミの子育て」という本、カワセミの生態に興味のある方には、間違いなく参考にはなると思います。ただあくまでも人工飼育での観察データなので(ケージ内で飼っている訳でなく、カワセミを誘うために餌のある池や巣穴掘りのできる土手を用意したり、観察小屋など設置したりしているので「人工観察」と言うべきか)、必ずしも自然界で実際に起きていることとは一致するとは限りません。私が初めてカワセミと出会ったころと今では、カワセミの生息環境も変化し、またそれに応じてカワセミの生態にも変化が生じています。例えば年に2度、3度繁殖することなど10年前には考えられなかったことです。繁殖期間が2月~5月だったのが、2月~9月になり、繁殖行動・・・つまり♂♀が一緒にいる期間が長くなったことで、行動パターンも随分変わってしまいました。
著者の矢野亮さんが書いた「帰ってきたカワセミ」は、勿論カワセミ撮影を始めたときに何度も読みました。でも実際に川などで観察、撮影を繰り返していると、やはり人工飼育されたカワセミとは色々な面で違うな~と感じたのも事実ですね。
カワセミに限らず、野鳥撮影の上達には観察は不可欠です。そして観察を通して生態、習性、行動パターンを学ぶことは、間違いなく撮影に役立ちます。とはいっても通常の観察だけでは知り得ないことがいっぱいありますから、長年地道に研究を続けられた矢野さんの本は大いに参考になるはずです。
特にカワセミについてもっともっと知りたいと思う方には、オススメできる1冊ではないでしょうか。

カワセミの子育て
帰ってきたカワセミ

投稿者 eisvogel : 2009年12月14日 23:59

コメント

面白そうな本ですねぇ~
時間あるときに買ってみたいと思いますぅ~

投稿者 hina02 : 2009年12月15日 18:26

ヤマカワは生態や習性が似ているところも多いし、まだ観察歴の浅い人が読むと、知らないことばかりが書かれていて面白いと思いますよ。

投稿者 eisvogel : 2009年12月15日 22:44

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