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2020年6月 7日
え? 金魚?
今日で巣立ちから9日目、流石にもう親から雛への給餌はないだろうと思いつつ、16時過ぎに様子を見に行きました。陽がまだ高く、撮影には最悪の条件下・・撮ってもよい撮影結果は得られないことは分かっていても、とりあえず機材をセットして待ちました。動きがあったのは16時半、オス親が餌をくわえて飛来、と同時に別枝でじっと待っていた甘えん坊の雛が飛んできて餌を要求・・・オス親は何度も押し込もうとしますが、餌を離すことはなく、結局与えずに飛び去っていきました。まさに自立を促す親として当然の行為ですね。ちなみに後で気づきましたが、餌は金魚でした。え? 何で金魚? と驚いている私に、すぐ近くに「金魚の池」のある釣り堀があり、川でも時折金魚が泳いでいるのを見ると、お散歩カメラマンが説明してくれました。それから一昨日、原因不明ですが、大量のアメリカザリガニと川エビが死んでいたとのことで、川から除去されたとも聞きました。それまで餌として圧倒的に多かったザリガニや川エビが激減したので、金魚に変わった?のかも。(^o^) 17時5分に再びオス親が飛来、くわえていたのはまたも金魚でした。で、やはり雛が飛んできたのですが、場所を2度移動・・・雛が追いかけてくるので、流石に可哀想に思ったのか、給餌しました。17時半頃、下流からカワセミが飛んできたので、オス親かと思ったら、別の雛でした。下流に潜んでいた雛も、給餌してもらえなくなったので、飛んできたようです。飛び込場所が死角になり撮影はできませんでしたが、何度か小さな獲物を上手く捕っていました。15分くらいで再び下流へ飛んでいきましたが、この雛はもう大丈夫そうです。問題は親の近くから離れようとしない甘えん坊の雛です。17時49分にオス親が餌なしで飛来して雛のいる枝へ・・・10分後には同じ場所にメス親が飛来して諭していました。メスは雛を追い出して、そのままオスからの給餌を待っていて、18時32分にようやく餌をくわえて飛来したオスに突進、奪い取るような求愛給餌・・・さらに怒りを露わにして次の餌を催促して追い出しました。39分に再び飛来してすぐに求愛給餌・・・何と2分後に大きな金魚をくわえて再飛来・・・大きすぎて料理に時間がかかり、3分以上経ってもまだ枝に叩き付けたりしていたため、別枝で待っていたメスがしびれを切らして突進・・・オスは給餌をしないで逃げていきました。その1分後です、何と夕食を与えられずにお休み処で泣いていたであろう甘えん坊の雛に給餌しました。優しいお父さんですね、結局未だに餌が捕れずにお腹をすかしている子に最後に餌を与えました、しかもすぐに呑み込めるようにと、金魚の大きな頭部が切り落されていました。この雛が数日前から採餌の努力は一生懸命していることは知っているのでしょう。で、その3分後の18時48分に、これから抱卵で大変なメスを思うことも忘れずに餌を運んできました。今日最後の求愛給餌です・・・暗すぎて SS1/100秒、撮影には本当に厳しかったですね。でも2時間に凝縮されたカワセミ親子の営みをしっかり観察できて、とても充実した時間を過ごすことができました。勿論お散歩カメラマンは17時前には撤収、生態観察のために暗くなるまでフィールドに残るカメラマンは私以外にはいないでしょうね。(^o^) 前々から言っていますが、私は生態カメラマンを自認、自負しています。撮影の原点も観察だと思っています。いくらカメラが進化しても、観察による生態や行動パターンの把握なしに一瞬を切り取ったよい撮影データを得ることはできません。ま、撮影についての思いは、人それぞれですが・・・
金魚は目立つので、泳いでいたらカワセミなら簡単に捕れるでしょうね。(^o^)
「お父ちゃん、ちょうだい・・・」と雛が叫んでも、オス親は給餌しませんでした。
雛は待っている間も何度か採餌を試みていましたが、全く成果なしで腹ぺこ状態だったと思います。
「もう餌は自分で捕りなさい」と、両親に諭されていましたが・・・
「お母ちゃん、お腹すいたよ~」「お父ちゃんはもうお母ちゃんにしか給餌しないのよ、分かったわね、いい子だからもう自分で捕りなさい・・・」
「いつまで料理しているのよ、後は私が自分で料理するから早く渡しなさいよ・・・」「これはあげないよ~」
「お腹空いただろう、早くお食べ・・・」「お父ちゃん、ありがとう!」
「ほら、これで十分だろう、もう遅い、これが最後・・・」・・・本当に遅いよ、真っ暗だ!(^o^)
ちなみに3度のメスへの給餌は金魚ではなく、すべて普通の魚でした。それから交尾は一度もなかったので、もう抱卵中なのかも・・・
投稿者 eisvogel : 2020年6月 7日 23:59