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2025年1月10日

修復後のフェルメール

12月に久しぶりにドレスデンを訪れました。最も楽しみにしていたのが、修復後のフェルメール作品「窓辺で手紙を読む女」を鑑賞することでした。この作品は1979年のⅩ線調査の結果、壁面にキューピッドの描かれた画中画が塗り潰されていることが明らかになりました。同じように壁面が塗り潰されたベルリンにある「真珠の首飾りの女」のように、フェルメールが主題の女性の邪魔にならないように自ら消したと思われていましたが、2017年の再調査でフェルメール以外の人物により消されたことが判明しました。それで所蔵しているドレスデンの古典絵画館が2018年~2022年、大規模な修復作業を行い、「愛」を暗示するキューピッドの画中画が復活しました。実際に対面してみて、本当にフェルメールが描いた通りになったのであれば、修復の意義はあると思いますが、修復前の状態で何度も見ていた者にとっては、「真珠の首飾りの女」のように静寂の中で何かに没頭する一人の女性の姿を、そのまま見ていたかった、と感じました。

壁面にはキューピッドが・・・
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修復前・・・
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壁面に描かれた画中画をフェルメール自身が塗りつぶした「真珠の首飾りの女」・・・
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投稿者 eisvogel : 2025年1月10日 23:59

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